遊助の「ミツバチ」でブンシャカしてたらインドに詳しくなってた話
突然ですが遊助の「ミツバチ」がマイブームです。
(これはひまわりです)
そう、「ブンシャカ」でインターネットが騒然となったあの曲です。もうあれから6年が経とうとしています。
特に思い入れはないのですが唐突にブームが来てしまいました。
今聞いてもやはりブンシャカしてますね。
当時Amazonのレビューでカラスよけになるとかスピッツのアルバム(ハチミツ)最高!(最早タイトルすら合ってない)とか荒れに荒れたわけですが、今こうして突然のマイブームが来たことに謎の運命を感じてしまったため、今回いろいろ調べてみることにしました。
すると思った以上に面白いことがわかってきました。
・なぜ「ミツバチ」という曲でブン"シャカ"なのか?
「ブン(ブーム)」つまりboomという単語には虫、特にハチの羽音という意味があります。
蚊などは違って重低音で力強い羽音は、まさにブーンという言葉がぴったりです。
タイトルのミツバチともちゃんとつながっています。
また音楽的な面から言っても「ブーン・ブーム・boom」は広く使われている単語です。
国内のグループ名だけでも
BOOMBOOM SATTELITES
THE BOOM
KANA-BOONなどなど…
つまり「ブン(ブーム)」という単語は音楽的に非常にありふれたフレーズであります。
ではなぜブンに対して「シャカ」という単語をくっつけたのか?
例えば「シェキ(shake it)」でもよかったはず。
そっちの方がレゲエ的な感覚がない人でも馴染みがありそうです。
実は「ブンシャカ」は「ミツバチ」がリリースされる17年も前に世の中に存在する表現でした。
Apache IndianのBoom Shack-A-Lakという曲です。
ブンシャカしてます。タイトルかしてブンシャカです。
93年で既にこれだけブンシャカしてます。
また2006年にはメジャーに上がって間もない湘南乃風のメンバーが、この曲をリスペクトした「Boom釈迦楽」という曲をリリースしています。
このApache Indianはインド系イギリス人で、インド系文化を取り入れたこの曲で93年にイギリスで大ヒットします。
しまいにBoom Shack-A-Lakはボリウッド作品で主題歌になるという逆輸入ポロロッカ現象まで発生したほどで、ブンシャカは90年台前半で既に世界的に大ヒットしていたのです。
2010年にやっとブンシャカに触れた日本が、いかに文化後進国であるかを反省しなければなりません。
このように我々がブンシャカwwwwwブンシャカwwwと草を生やしたフレーズには、れっきとした音楽的ルーツがありました。
・音楽的にもインドのルーツ―「ソカ」の起源
「ミツバチ」はソカという音楽をベースになっています。
ソカはトリニダード・トバゴの音楽で、2/4拍子を基本としたダンスミュージックです。
トリニダードトバゴはカリブ海の中南米地域の国ですが、かつての労働者政策としてインド人が大量に移住したためインドの文化が根付いています。
そう、前述したApache Indian同様に、ソカという音楽スタイルにもインドの影響があったわけです。
93年のイギリスでのヒット曲と、中南米のダンスミュージック。
「ミツバチ」のルーツとなった音楽がいずれもインド文化がベースとなっているのは偶然ではないでしょう。
またタオルを振り回すパフォーマンスはマニ車を彷彿とさせますし、大乗仏教的なアプローチが感じられます。
・世紀と国を超えて日本に現れたブンシャカ
この通り「ミツバチ」は遙か遠方の土地で花開いたアーティストも文化がブンシャカのルーツになっていました。
「ミツバチ」もまた遥か彼方の土地で花開いたインド文化のひとつとして捉えると、大概のことが許容できるようになってきますね!!!
(私は正常です)
JUST LIKE HONEY-「ハチミツ」20th Anniversary Tribute-
- アーティスト: オムニバス,ASIAN KUNG-FU GENERATION,初恋の嵐 feat.曽我部恵一,スコット・マーフィー,赤い公園,10-FEET,NICO Touches the Walls,鬼龍院翔,indigo la End,LAMP IN TERREN,クリープハイプ
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