「艦これ」は角川の東方となりうるか?
…ってタイトルで昨日ブログ書こうとしてたら完全に乗り遅れた。
|-`).。oO(でもマジで艦これと東方の相性は良いと思っているので、積極的に組み合わせて二次創作していこうぜー
— 博麗神主 (@korindo) 2013, 9月 24
しかも大本から発言されちまったぜ。
完全に出遅れである。
しかも言いたいこと先にはてダにもってかれるし…
[艦これ][東方]艦これに行った東方絵師 http://goo.gl/ZY7TmO
よく見たら誰も知らなかった
えっとですね、何がいいたいかと言うと
「艦これが角川お抱えの東方となりえるか?」ということです。
- きっかけはpixivでした
割と最近まで艦これはやってなかったのですが(ショートランド泊地で海遊中)、もうみんなして艦これ艦これ言い出すのでpixivで追いかけてたんです。
特に「艦これ1000users入り」タグね。
金剛ね…ほう、テイトーク、時間と場所弁えないと変なスイッチ入っちゃうデース…だと…ほう…
http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=37953969
天龍…「ふふふ、怖いか」…いいね、全然怖くないね…轟沈して敵艦に蝕まれて悔し涙と嗚咽が止まらない天龍ちゃんいいね…
(R-18なので自主規制)
本当素晴らしいユーザーのみなさんのおかげで僕のブックマークが潤っていくのですが、不思議と東方通って艦これイラスト描いている方が多かったんです。
「もしかしてこれを角川狙ってたのか?」となんとなく思ったのがここです。
ちなみに僕と角川の関係は、新卒の頃にグルーブ会社を筆記で落ちたという飲み会で使うのにもはばかられる程度の関係なのですが、むしろそこに至るまでの会社調べでなんとなくその思いつきが出てきました。
- メディアミックス=カドカワ
今では一般的になったメディアミックスは、角川グループがその元祖的存在であることは割と周知されてることと思います。原作を保有し、媒体を変えてスピンオフ作品や外伝(ここではとりあえずサブ作品と呼びます)を展開することで収益をあげる構造です。
角川のメディアミックスは例えば「少年エース」を見てみればわかります。
http://www.kadokawa.co.jp/ace/
看板作品にサブ作品である碇シンジ育成計画と涼宮ハルヒがおかれるあたり、どういう構成の雑誌かよくわかります。
メディアミックスではとにかく原作の規模が大きければ大きいほど、子となるサブ作品も大きいくなります。逆に言えばメディアミックスでは原作の強さがすべて、となります。
また原作で完結してしまうのではなく、サブ作品を生み出せる隙間がある作品構造でなければなりません。
角川は常に「他の人にいろいろ手でされても原作の雰囲気がなくならなくて長期的にファンがついてくれる優しい従順な子がほしいの~」ということになります。
- 勝手に覗く台所事情
話は変わり、最近の角川グルーブのIRを見てみます。
http://v3.eir-parts.net/EIR/View.aspx?cat=yuho_pdf&sid=1942409
特にコミック作品の原作が面白い感じになってきています。
エヴァ…貞本エヴァ完結。次のコミックスでおしまい。来年で一応劇場版の収益もなくなる。
ハルヒ…原作止まってる。ツガノ版も終了。
テルマエ…完結。また阿部寛でドラマ化でもするか。
デッドマン…完結。アニメ?なんのことだ(僕は好きでした
グループ全体の売上は好調なようですが、雑誌媒体部署の整理を行っている所などを見るとそろそろ次の強力な「原作」がほしいのではと推測されます。
そこで生まれたのが「艦これ」だったのではと思うんです。
- 原作無料の収益構造
参考モデルはもちろん東方。とはいえ同じルートで展開しても競合してしまうだけ。
そこでいくつかのテコ入れを行いながらその流れを踏襲します。
まずは東方と同様、「アマチュアの二次創作が盛り上がる」構造を作る。これが冒頭のpixivの話につながります。
角川グループは数年前からYoutubeで選定した特定の動画に角川の認定バッヂを付与していましたが、その当時からのアマチュアの二次創作を看過しない体勢が今回反映された形になります。
艦隊という史実をバックグラウンドにした存在に、適度に艦隊同士の姉妹関係などを盛り込むことで二次創作を生み出す土壌を作っておきます。
詳しく調べてませんが、赤城×加賀、天龍×龍田、大井×北上、金剛4姉妹あたりがメインストリームでしょうか。
これで二次創作の提供者とその読者にじわじわと浸透させることができ、これで「息の長い原作」が定着します。
次に東方とは異なり、「原作を無料で提供する」という企業体ならではのサービスを展開します。資金があればこその展開。
艦これは通常のソーシャルゲームと違い、
「課金=容易にクリアできるわけではない」
「プレイフォーマットをブラウザに限定」
「適度なサーバー制限で飢餓感を残す」
といった要素を配し、金はかからないけどクリアまで(ソーシャルゲームにしては)やたら時間がかかるようにしてあります。
これらの要素にょって原作の鮮度・寿命を大きく伸ばし、流行り廃りの早いソーシャルゲームの中で風化しにくい体勢にしてあります。
艦これのDAUは8月末で30万前後とのことですが、これをどこまで伸ばせるかが艦これのメディアミックスの寿命と言えるはずです。原作が無料だとそれだけユーザーも離れやすいので、母数はできるだけ大きくしたいはずです。(むしろ艦これの保険はそこしかないのがリスク
少しずつポストカードやらストラップなんかの商品は出てきてるようですが、ラノベも何種類か出るようなのでここからが本番といえるでしょう。
僕はラノベは読まない人なのですが、 出てみたらなにかしらチェックはしてみようと思います。
- 助けて
まだ2-4クリアできてせん。
あと角川で一番今楽しみにしているコミックスは五十嵐藍の『ワールドゲイズ クリップス』です。
ワールドゲイズ クリップス (1) (カドカワコミックス・エース)
- 作者: 五十嵐藍
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2012/11/01
- メディア: コミック
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全く、自分でもよくわからないけど生きるのめんどくさがってる女子高生は最高だぜ!!