じゃあマッキーがテレビアニメやったらよその作品と何が違うのって話になるんですが 、フリクリを例に挙げればマッキーは「 事前知識なしの視聴者に25分x6話を叩き込む」 をこなしてきた人です。 シンエヴァも上映時間150分くらいでしたし、 マッキーにとってそれ以上の尺となるアニメ制作は未体験だったんじゃないですかね。 ガンダムに1クールなんで短すぎると放送開始のあたりから言われていましたが 、マッキーからしたら「普段の倍の尺がある!!」 と思ったかもしれない。
エヴァやフリクリでは物語上で強烈な詰め込みと大胆なカットを両立 してきたわけで、その手法を「参考作品あり25分x12話」 に適用したら毎話の刺激度が爆上がりするのはある意味必然ではな いでしょうか。 SNSでの盛り上がり方もそのライブ感から来ていると考えられま す。
宇宙世紀ガンダムに全く詳しくない自分のような人間でも楽し めたのにはこの圧縮とライブ感があったからです。 説明はしないがフックとして様々な要素を転がしておくマッキーの手法は、 一話見たら次週まで騒ぐ時間があるテレビ放送と思った以上に相性 が良かったように見えました。
一方で本作を同人誌(的)と評している方々もいらっしゃいました。そはれそのとおりで、フリクリの後にマッキーが手掛けたトップ2は「参考作品あり25分x6話」でした。これはむしろジークアクスに近い性格を持った作品です。
OVAや劇場版など、これまでマッキーの作品群はお金払わないと見れない形式のものがほとんどでした。言い換えればわかる人にはわかる、 ある種クローズドな作り方をしてきた側面があります。
日テレの新規IPとなった劇場版ヱヴァのキーパーソンというネームバリューはあるにしろ、地上波という開かれた場でもこれまでと同様の作風を貫いたのはマッキーのみならずカラー全体としての社風といっていいでしょう。(それだけに「のりきれなかった」という感想が出るのも自然だとは思います)
「わかる人にはわかる凝縮しきった内容を、わからない人もたくさんいる地上波で公開した」のがジークアクス現象の要点だったのではないでしょうか。
メタ的なことを言えば庵野秀明が提唱するコンテンツ保全の面でも本作が既存のガンダム作品の掘り起こしに寄与してますし、エヴァシリーズを終えたカラーがテレビアニメに注力できる体制を構築したのは商業面でも重要だったのではと推察します(オチビサンのような短編はやってましたが)
とはいえこれまでのマッキー作品から受け取ってきた「なんだかよくわからんけどめちゃくちゃ気持ちよかった!!!」というプリミティブな感情はジークアクスからも十分感じとれました。しょうがないじゃないですか。ベスパ乗ってリッケンバッカーのベースで主人公の少年ぶん殴ったりする女が出てくるようなアニメ見て育ってしまったんですから。クライマックスで劇中歌流れてくるあたりでメインキャラの独白が入ったりしたらそれよ!!!!と脊髄反射してしまうようになってしまってるんです。
その時には今回のガノタの皆さんと同じように後方彼氏面しながら新規の皆さんのことを見守りたいと思います。
それではOVA時代のお作法として、謹んで2周目の視聴に入りたいと思います。
叶っていたいも 勝っていたいも 時間の翻弄で
目指してた果てに 行き着いた先
満たす孤独も あるのかな