クソアニメに当たりたくなかったら、記録をとりなさい。
※全国1000万人のアニメ視聴者の様子
この記事は「どんなアニメも糧になる」の人向けではなく、「時間が許すならいろいろアニメ見たいけど、そんなに余裕もないのでなるべく自分の好きな作品に巡り会いたい」というタイプの人に向けて送る記事です。
そして好きでもない「クソアニメ」という単語を、センセーショナリズムのためにタイトルに用いてしまった点をお詫びします。
クソアニメという単語が使われる瞬間というのは、単に自分が作品を楽しめなかった責任を作品側に押し付けている場合がほとんどですので、もしそのような単語を使ってしまいそうな時は自分の品性を省みる瞬間かもしれません。(本当に制作側に責を感じているならば、そんな単語使わずとも詳細に理由を語れるはずです)
アニメ視聴という習慣がついて10年ほどになります。
地元は地上波過疎地域ということもあり、大学で関東に出てきて初めてアニメをちゃんと見るようになりました。
田舎者なので「深夜にアニメやってる」のはただただ衝撃だったのです。
記憶が正しければ、初めて見た深夜アニメはtvkで放送してたさよなら絶望先生1期でした。
それから10年、今では女児アニメにまでその活動範囲を広げてアニメ視聴するようになりました。
でまあ、言い方は悪いけど視聴し終わって振り返ると「これは見なくてもよかったな…」という作品も多いんですよね。
それは作品のクオリティと関係なく、単に合う/合わないというのがほとんどなのですが。
もちろんリアルタイムで作品を追いかけると、予期してなかった急展開(それは突然の神作画とか無理矢理過ぎる結末とか)に出会うこともアニメ視聴の醍醐味のひとつですが、正直そればかり楽しみにするには時間がかかりすぎます。
1作品1クール12話なら約6時間、これが10も20もあったら結構いい時間になります。
しかも10年もいろんな作品を見ていると「あ、この作品の感じ昔見た○○っぽいな」と感じることもあり、別にそれ自体が悪いことじゃないんですが、やはり見る側としてはもっと新しい面白さを見つけたいわけです。
というわけで漫然と視聴しがちだった昨今のスタイルを見直すことにしました。
・まずは視聴ログを取る
感想とかではなく、とにかく「見た」という記録を取ることにしました。
これにはAnimetickというサービスがとても便利でした。
Animetick / アニメティック - アニメ視聴管理サービス
twitterアカウントでログインし、自分の視聴地域をchannelから設定。
その後はクール毎に視聴予定のアニメを設定すると、放送日以降に視聴を確認するボタンが話数毎に出てくるというものです。
このサービスのいいところは全部クリックで完結するところで、コメント機能とかもないシンプルさが便利であると感じています。
過去の作品も遡ってチェックができるので、とりあえず2年分くらいのチェックを入れてみることにしました。
するとかなり容易に、今まで自分で気がつかなかった事実が見えてきました。
・好みがよりはっきりしてくる
僕の場合、以下のような気づきがありました。
・1クール10-15作品程度視聴している。多くて18-19作品くらい。
15作品とするならば、90時間前後/クール、アニメ視聴に費やしている。
・冒頭に書いた「これは見なくても良かったな…」という作品が、毎クール3-4作品、時間ベースで20時間前後分くらい発生している。
・逆に「これは良かった!」という作品がだいたい3作前後は発生している。
そして時系列的に視聴ログを辿ると、「あ、この監督の作品は合わないんだな…」とか、「ここの会社のやつは好きな作品多いみたい」といった、いままでぼんやりとしか分かっていなかった傾向がハッキリ見えてきます。
意外と落とし穴だったのが「原作が好きで見ていたけど、そんなに記憶にない作品」というのが少なからず存在すること。
原作が好きならアニメも好きだろう、という思い込みを崩す結果となりました。
メディアの違いを理解せよ、ということですね。
結果として、毎クールの作品選定の精度が上がっているのを感じます。
またこれによってさらに気がつく部分がありました。
・アニメ視聴への感覚が柔らかくなる
いい意味でアニメ視聴への執着というものがほぐれてきました。
・この作品を見ておかないと、世の中の話題についていけなくなんじゃないか
→そもそもそれは主にインターネットで騒いでいる人が多いだけで、気になったらオンデマンドで追いかければよい。ラブライブ!サンシャイン!!なんかは地上波とほぼタイムラグなしで配信されていた。
・面白い瞬間(例えばクソアニメ的とんでも展開とか)に乗り遅れてしまうのではないか
→面白い瞬間はいつ見ても面白いから後追いでも十分面白い。
この手の感情は往々にしてかなり強迫的な部分があり、誰に課されたわけでもないのにある種の義務感となっている人も多いのではないでしょうか。
そもそも視聴作品を絞ったことで時間が余っているのだから、本当に面白い作品ならそこで補填すればいいわけです。
さらに言うなら空いた時間で他のメディアに触れたり外で遊んだりと、有意義な時間を作ることも可能でしょう。
ここまで書くと「アニメ視聴に効率性を持ち出すなんて!」と思わる方も必ずいると思います。
しかし年間200作近くアニメが放送されている昨今で、数をこなして視聴することはよっぽど時間に余裕のあって情熱のある人か、もはやライフスタイルにガッチリ根付いている人でなければまず不可能でしょう。
ただ、もしそうした人がなんの感想記事も書かずに視聴しているとしたら、それこそ記録をとり、「年間100本アニメ見る俺が選ぶ最高の1本」という記事を書くべきだと思います。
その記事は年間50本弱しか視聴していない僕が書くよりずっと説得力があります。
よりよい人生を送るために、より自分にフイットした視聴スタイルでアニメに付き合うのもまた一考かと思います。
今のところ空いた時間で原作を先取りしている響け!ユーフォニアム2が楽しみでたまりません。
ユーフォ2期に向けて原作2巻読み進めてるんだけど、おーまえちゃんと麗奈の""""引力""""が1期と比べものにならないレベルで天元突破してて、これが映像になったら過呼吸になって死んでしまう予感しかしてない
— 宮水三葉の眉毛 (@sakasakaykhm) 2016年10月5日
そして、次の引力が始まるのです。
それでも彼は「俺たちの新海」でいてくれた―『君の名は。』鑑賞後のセカイで。
「俺たちの」構文が嫌いだ。
対象物に勝手に不特定多数が群がり、程度の差はあれ、自分の外側にある人/モノに拠り所のようなものを求めている姿は、あまり見られたものではないと思う。
バンド界隈なんかだとこれが顕著だ。
インディーズでそこそこ人気が出てメジャーデビュー。本来ならば喜ばしいサクセスストーリーを「彼らは変わってしまった」「もう俺たちの知っている○○じゃない」と、誰が言い出すでもなく、勝手に落胆する層が少なからず存在する。
それと同じ現象が『君の名は。』の公開にあたり、新海誠への感情として、自分の中に湧き上がってしまう不安をぼんやり抱えていた。
本当に傲慢な感情だと思うけど、やはりメジャーデビュー現象というものは人を不安にさせるものらしい。
僕が初めて『秒速5センチメートル』を視聴してから8年。
過去作品やインタビュー本をあさり、ポストモダン論に手を出しセカイ系という概念で学部の卒論を書いてから5年。
それからも新作映像が公開される度にこうして記事を上げてきた。
他にもたくさんのアニメやらマンガやらを見てきたけど、ここまで作家追いをしている人間は他にいない。
サントリーとタイアップ? JRの広告? 音楽は全編RADWIMPS?
あれ、新海誠ってインターネットとか論壇であーだーこーだーワヤワヤ語りたがるような人間が騒ぐような作品作ってきたんじゃなかったっけ?
そりゃ大成建設とかZ会のCMとかもあったけど、こんな急に「陽の目」に出てきたら、どーなるの!?
言葉は違えど、長らく彼の作品を追ってきた人間ほど似たような感情を抱えたことと思います。これは完全に冒頭のメジャーデビュー現象に罹患していると言える。
それでも僕は、作品公開決定の時点でアップデートされた監督本人の言葉を信じたかった。
新作『君の名は。』が今夏公開予定です。 本作について監督本人がこう語っています。
追記。
最後に、この個人サイトを見てくださるような、昔からの(ディープな)ファンの方々へ。『君の名は。』には、僕の過去作のモチーフもたっぷりと盛りこまれています。
もちろん新しい要素も多くありますが、過去作を熱心に観てくださっていた方ほど、連続性や語り直し、アップデートに気づいていただけるはずです。 子供から大人まで多くの観客に楽しんでいただける映画を目指していますが、この映画を最も楽しむことができるのは、やはり皆さんです。
今作でもぜひ、映画館に足を運んでいただけると嬉しいです。
Other voices-遠い声- » 劇場長編アニメーション『君の名は。』
2年近くかかって新海誠『小説 言の葉の庭』を読んで分かった、今までとこれからのこと - 1k≒innocence
(太字は本稿で加工)
結果どうだったか。
監督はこの言葉を、『君の名は。』でしっかりと達成してくれました。
この点についてはさよたまさんの記事が詳しいです。
今まで自分は何を見ていたんだ。そうだ、これは集大成なんだ。
主人公・瀧と、ヒロイン・三葉がスマホ(携帯)でやりとりするのは『ほしのこえ』だ。
眠りで異なる時空に繋がり、そして大切なものを忘れてしまうのは『雲の向こう、約束の場所』だし、電車に乗りヒロインを探す、桜の描写、雪の降る歩道橋は『秒速5センチメートル』だ。
あの世とこの世を繋ぐ場所というのは『星を追う子ども』で、万葉集が出てくるのは『言の葉の庭』である。雪野先生も出てくるしね。
新海信者が『君の名は。』を見て新海誠に敗北した話 - せまひろかん
『ほしのこえ』について追記するのであれば、本当にわずかだが「文字化け」が描写されるシーンがある。
『ほしのこえ』に於いて文字化けしたメッセージというものがどんな意味を持つか、視聴済みの人間はそれだけで勝手に様々なイメージを想起できる。
さらに言うならばヱヴァシリーズ、細田版時かけなど自作品以外からの引用も多数見られた。
こうして新海誠は、しっかりとオタクのための視聴スタンスを本作でも貫いてくれた。
「わかる人にはわかる」ように、さりげなくモチーフをちりばめ、監督本人と「これってアレでしょ」といったコミュニケーションを擬似的にとらせてくれるような、そんなポイントを、本当にたくさん用意してくれた。
過去に例を見ないほど大規模な公開を予定した作品で、監督はそれをやってのけた。
本人のメッセージどおり、新海誠は「俺たちの新海」でいてくれたのだ。
さらにはエンディングでは『秒速結末』問題の解決を図り、これまで希薄だったキャラクターの身体性の強い描写をRADWIMPSの世界観と共有することでシナジーを発揮し、さらには先発作品のベーステーマであった「距離/distance」から、さらに踏み込んだ「つながり/connection」という新しいテーマ性が提示された。
こうして『君の名は。』は既存作品の「精算」にとどまらずに新しい道すじを示してくれました。
本作、そして新海監督本人の懐の広さに甘えて、もうしばらく「俺たちの新海」と、笑っていたいと思います。
本編中、繰り返された「たそがれ(誰そ彼)」「片割れ時」という言葉で思い出した楽曲がありましたので、それを引用して終わりにしたいと思います。
左は僕ので 右は君の
左は君ので 右は僕の
一人じゃどこか欠けてるように
一人でなど生きてかないように
-----
「ほんとにありがとうございました
色々とお手数おかけしました
最後に一つだけいいですか?
どっかでお会いしたことありますか?」
オーダーメイド/RADWIMPS
【告知】Free!の影響でバンドを始めました ほかコミケ出展予定など
前回の記事では自転車で事故りましたが、無事に回復しまして今に至ります。
その節はお見舞いしていただいた皆様ありがとうございました。
■近況
その後MONACAフェスに参加しました。チケットがとれたことを仄めかした瞬間「アイカツ!を履修しないでこのフェスに参加することは許されない」と大きいお友達の皆様に囲まれまして、結局アイカツ!をバンダイチャンネルで視聴して参加いたしました。
MONACAフェス、終演— pic.twitter.com/qWqQifTeV6
— 3日目東S48a(サカウヱ) (@sakasakaykhm) 2016年4月30日
その結果大宮ソニックシティから出てくる頃にはすっかりWake Up, Girls!にハマってしまいまして、つい先日までに劇場版3本を含む全作品を視聴を終えております。(ここに時空のねじれがある)
MONACAフェスで1番感動したの、間違いなくWUGでした。パフォーマンスの完成度がダントツに高く、作品の枠を完全に超えて目の前の観客に向き合う姿勢はただただ美しかったです。
— 3日目東S48a(サカウヱ) (@sakasakaykhm) 2016年4月30日
この数ヶ月でMONACAの楽曲をハブにして複数のアイドルアニメにふれることができ、とても心身が充実しております。
その結果仙台でうんめぇにゃーしたり、アイカツ!二次創作に手を染めるなど着々と逃げられない立場に追い込まれています。
@各位 うんめえにゃーしてきます… pic.twitter.com/LdYwJUaFEI
— 宮水三葉の眉毛 (@sakasakaykhm) 2016年6月25日
全然関係ないのに関係がありそうなwake up情報です pic.twitter.com/rWlyTvlXPn
— 宮水三葉の眉毛 (@sakasakaykhm) 2016年6月25日
推しの名前を順番待ちに書いてしまうタイプの悪徳行為をしてしまいました…ありがとうWUG...(パンケーキはハチャメチャにうまかった pic.twitter.com/8QUvwdKph2
— 宮水三葉の眉毛 (@sakasakaykhm) 2016年6月25日
さて日本の夏はオタクの夏とよく言ったものでして、いろいろ参加したり出演したりすることが決まっていますので、まとめてお知らせいたします。
■Free!の影響でバンドを始めました
Free!が好きすぎるのでFree!の楽曲をもう自分たちで演奏することにしました!
8/7 大塚Hearts+にて、男だけで男性アニソンボーカルの楽曲のみで構成されたイベントに出演します。
特定の方々にはありがたいイベントらしいです。
練習風景です。
僕のFree!への感情は過去の記事を参考にしてください。
Free!への気持ちをどうしたらもっと世の中の人たちと共有できるのか?と考えた結果「そうだ、バンドやろう」と思い立ちまして、あれよあれよとこのイベントが出来上がることとなりました。すっかり自分がバンドマンであることを忘れていたのです。
持ち時間は45分ありますので、あんな曲こんな曲いろいろ詰め込んでお待ちしております。
きっとFree!オンリーバンドは日本初ですし、おそらく今後も出てこないと思いますので、是非お友達と推しのペンライトを持って、8/7は大塚Hearts+までお越しください。
今回限りの出演の予定です。
予約はサイトか直接私まで連絡ください。
予約人数が多いことが何よりのモチベーションになります。
見たことのない景色、一緒に見に行きましょう!
■コミケ初参加します(3日目東S48a)
アイドルマスターミリオンライブ!の薄い読み本が出ます。(タイトル未定)
サークル名「板長のプリン」を是非よしなに。
表紙の線画をアップしていただいてます。
執筆 @sakasakaykhm @a_sh
イラスト@ranshin00
レイアウト@warashi_kaiser
僕は高山紗代子と真壁瑞希がとある夏の日に出会っちゃう物語を書く予定です。
相方は百瀬莉緒を中心とした作品をうんうん唸りながら書いている最中です。
サンプルはもう少し近くなったらpixivノベルにアップいたします。
3日目東S48a「板長のプリン」を是非宜しくお願いいたします。
【追記】サンプルができました!
■ファッション無職になります
転職に伴って有給消化のため8月は全休です。
実家に帰ったり海外に逃亡予定です。
9月からまた労働しますので、頭のおかしいツイートが増えてきたらあっこいつ転職先選び失敗したんだな…と憐憫の情をお恵みください。
それではライブとコミケ、どちらも是非ともよろしくお願いいたします。
予約等は@sakasakaykhmまでご連絡ください。
【報告とお知らせ】自転車で頭から転倒しましたが生きてます
自転車で盛大にズッコけました。道路鋲(交差点とかでピカピカ光ってるやつ)にひっかかったみたいです。
↓道路鋲ってこういうやつです。
最近の道路鋲は完全にフラットな埋込型のタイプが主流ですが、旧式のかなりでっぱってるヤツにやられました…。
人間ってそれなりのスピードでこけるとマジで起き上がれないですね。なんというか痛みというよりこけたショック自体で起き上がる気力がしばらく湧かなかったです。
全然知らない土地で手足すりむくわ腰打撲して腫れるわチェーンは外れるわで散々だったのですが、近くに住む見知らぬおばあちゃんとその娘さんがいろいろ手伝ってくれて、なんとか自力で帰還できました。
(第一発見者のおじいちゃんが別にいたのですが「オオィ大丈夫かァ!?気をつけろオオィ!!」って叫びながらそのまま自分の自転車で去って行きました。世の中の無常を感じた。)
その直後の様子です。
自転車ガチコケして久しぶりにあっこれやべえなって気持ちになったんですが、ヘルメットしたおかげで(割れたので効果があった)手足だけで済んだし、近場のめっちゃ美人なアラフォーお姉さんに手当てしてもらったのでいろいろと気づきがありました pic.twitter.com/a99KC7rFBO
— サカウヱ(InGaN含有) (@sakasakaykhm) 2016年4月23日
割れたのに気づいたのは少ししてから。
ヘルメット効果は本当に絶大で、ぶつけた衝撃すらほとんど感じませんでした。
裏から見るとこんな感じ。
ちょっとわかりづらいですが、こめかみ部分が完全に割れてます。
ヘルメットの材料はすごい圧縮した発泡スチロールなので、めちゃくちゃ軽いけど硬いです。木材くらいの硬さは有ります。それがこんな状態になるくらいの衝撃だったようです。
ちなみに割れてないとこんな感じ。
ちゃんと一枚の部品になってますね。
そしてぶつけた外側はこんな感じ。
ポツポツ細かい傷がついてますが。全部アスファルトで擦ったキズです。発泡スチロールの部分もベコベコです。
これ直接頭に受けてたら…と思うと身が震えました。
iPhoneで録っていたログを見ると、こけた時のスピードは20km/hくらい。
車なら徐行レベルのスピードですが、自転車だとここまでのリスクを孕みます。
ちなみにログの記録に使ってるアプリはこれです。(ダイレクトマーケティング)
僕は中学の時も自転車で派手にこけてまして(通行止めに置いてあっためっちゃ細いトラロープにひっかかった)、頭直撃で脳震盪起こして気絶して即救急車、ということがありました。
その時の事もあってヘルメットを使うようにしていたのですが、今回は当時より間違いなくスピード出てましたし、ノーヘルだったら今このブログを書けてなかったもしれません…。
ちなみにこの後自転車保険に入ってたことを思い出して窓口に電話したのですが、事故受付してくれただけで特になんのお役立ち情報も得られませんでした。自損なので当然ですが…。
ここ1年位よく自転車に乗るのですが、都内、特に渋谷とか世田谷あたりですごい良さそうな自転車(=見た目がいいやつ)乗ってる人に限って、装備が完全にただの私服という人をよく見かけます。
通勤なんかだと、ヘルメットはしまう場所にも困るとか髪型は崩れるとかで気が引ける、という人が多いと思うのですが、その先に待ち受ける危険に巻き込まれれば入院Not通勤です(流行りなので韻を踏んでみました)
ヘルメットひとつ数千円から自分の命を守れるので、毎日乗るような人は本当に買った方がいいです。10万とか20万の自転車買うくらいなら一緒にこれくらいの出費余裕ですよね?
とりあえず下にAmazonアフィ貼りますけど、ヨドバシとかあさひとかどこでもいいんで実物試してひとつ買ってください。そして死なないように運転してください。
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あとなんだかんだで転倒したショックで結構気が滅入っているので、ウィッシュリストからお見舞いしてくれるととても喜びます。
こけた時にパーカーとタイツもダメにしてしまったので…。
全然自転車と関係ないものもたくさん入ってますけど、なんでも喜びます。
事故後約束していた『劇場版 響け!ユーフォニアム』を鑑賞してきたのですが、これもヘルメットしてなかったら絶対観れてなかったよな~と思うと夏紀先輩の横顔がさらに美しく見えました。
事案です pic.twitter.com/siFEGCs1NR
— サカウヱ(InGaN含有) (@sakasakaykhm) 2016年4月23日
劇場版ユーフォとにかく音響いいところで観るべき作品でした。大会の演奏を劇場で着席してみることであのホールにいるような追体験ができるし、何より今までなかなかできなかった「楽器の演奏演技」がよりクリアに認知できるので、麗奈と中世古先輩のソロオーディションの持つ意味合いが強くなってた…
— サカウヱ(InGaN含有) (@sakasakaykhm) 2016年4月23日
総集編に時系列を付与する形で新規カット織り込むの結構いい手法だった。知っているはずの物語に知らないカットが入ってきてこれは何?と思わせるので緊張感が持続して全編通して見るのが楽しくなる
— サカウヱ(InGaN含有) (@sakasakaykhm) 2016年4月23日
ユーフォはやっぱりいろんな自分の体験にいろんなものが近い作品なので、そういう点ではリアルに感じる(黄前ちゃん的な冷め方は自覚がなかったけど
— サカウヱ(InGaN含有) (@sakasakaykhm) 2016年4月23日
広い外傷やると風呂がつらい…
— サカウヱ(InGaN含有) (@sakasakaykhm) 2016年4月23日
安全は自分で獲得しましょう。
現場からは以上です。
『甲鉄城のカバネリ』 『はいふり』…「○○っぽい」で勝ちを狙うアニメたち
アニメに限らず音楽でも漫画でもポピュラーな文化創作に対し、既存作品を以て「○○っぽい」と評されることは、これまで忌避されるべき事項だった。(創作の過程では実際にはそうでないこともあるが)
このワードは特には多くのクリエイター達を苦しめ、またそう言われないようにとオリジナリティについて自問自答することが、創作活動において重きを置かれてきたのは言うまでもない。
2016年4-6月期、オリジナル作品として『甲鉄城のカバネリ』、はいふりこと『ハイスクール・フリート』が放送を開始した。
放送するやいなや、それぞれの評価としてインターネットでは『進撃っぽい』『ガルパンっぽい』という言葉がどんどん生産されることになった。*1
これは結果としてニュース記事にもなる状況にある。
簡単に説明すると『カバネリ』は「カバネというゾンビのような存在の脅威から世界を閉じた人類と、カバネに対抗すべく独自のアプローチを研究する主人公」の物語であり、『はいふり』は「女子高生が運営する艦隊と洋上保安学校の物語」だ。*2
いずれの物語も前述した作品と設定が類似し、また主要なスタッフ構成も重複している。
『カバネリ』では監督・副監督・音楽・メインキャストが『進撃』のそれと、『はいふり』は原案・シリーズ構成が『ガルパン』と同じ面々となっている。
また『はいふり』は音楽制作面から見ればシリーズ構成と含めて『けいおん!』の要素を読み取ることもできる。
新規作品の企画でリファレンスする作品があるのは当然のことである。
しかし『アイドルマスターシンデレラガールズ』が先発の『アイドルマスター』との差別化を模索したように、本来であればリファレンス作品との差分を求めるのが、これまでの自然な流れだった。
しかも『進撃の巨人』も『ガルパン』も今現在も新規作品を予定している「生きている」作品だ。
しかし今回取り上げた両作品とも、1話放送から既にリファレンス作品の存在を指摘されることを期待せんとばかりの構成となっていた。
純粋な作品作りという点からすれば1話から「○○っぽい」と言われることは、本来ならばネガティブな事象のはずである。
しかし商業的観点から見ればこれがプラスとなりうる状況に、現代はなりつつある。
アニメが毎クール数十作品が放送される状況になり「一話切り」という言葉が生まれるほど視聴者側すら作品視聴に疲弊しつつある現状で、人気作を以て「○○っぽい」と評されることは、最も端的でフックのある宣伝になるからだ。
そしてなにより、両作品とも1話時点で非常に面白かった。
リアルタイム視聴勢が「○○っぽい」と評した後、関心を持った後追いの視聴者が公式配信などから1話を見直せば十二分に視聴者を拡大できるだけの出来になっている。
結局のところどんな作品だって「面白くて売れる」に越したことはない。
人気作という「勝ち」を取りに行くための企画が、創作に於いて重視されてきたオリジナリティを求めるという矜持を完全に超えた作品が、今クールに2作品も同時に現れた。
「商業コンテンツ」のパラダイムシフトが、大きく始まろうとしている。
キンプリこと『KING OF PRISM』の魅力をかなり真面目に解説するよ!
裏切りは物語を豊かにする。
信じた友達が使徒だった、
パンツではなくズボンだった…。
さらに言うならば古今東西の逸話にも裏切りは多数存在し、そのどれもが並のサクセスストーリーよりも強く印象に残る。
キンプリこと『KING OF PRISM』を鑑賞したのですが、本作の鮮やかすぎる裏切りのプリズムに、身も心も再構成されてしまいました。
もうキンプリ鑑賞前の僕はこの世にいません。
キンプリで人は生まれ変わるのです。
鑑賞前は理解不能だったキンプリの感想が、今ではラピュタ王のごとく「読める、読めるぞ…!」と自分の理解の範疇に落ちてくるようになるのですが、この万能感たるや…。
先日見かけた感想ブログではこの記事が特に秀逸でした。(鑑賞した人間にはなんのことかすべてわかる)
とはいえ、現在インターネットには「キンプリってよく名前見るけど、みんな感想が意味不明で結局なんなのかよくわからない」という方が多いのではないでしょうか。
キンプリとは?
『プリティーリズム』スピンオフ作品であるキンプリですが、あらすじとしては
「プリズムショーというパフォーマンスを鑑賞して感動した一条シンくんが、自分もプリズムショーに出演してたくさんの人を笑顔にする」
です。
非常にシンプル、かつアイドルアニメとしては王道も王道の設定です。
そんな王道アニメの、いったい何がこれほどまでに世の中に混乱をもたらしているのか。
それは観客への裏切りのメソッドに理由があります。
裏切りとは?-キンプリ以前の裏切り(Before Kinpri)
物語上で出てくる「裏切り」にはふたつの効果があります。
- 物語の世界で、キャラクターA(あるいは複数のキャラクター群)が信じていた設定Bが、実際は設定Not B(あるいはB')であったことが示される。
→これにより、設定Bを前提として行動していたキャラクター群は機能不全に陥ります。
その後これらのキャラクター群は機能不全を克服するか、機能不全のまま物語から脱落、あるいは立場を変えて再登場します。
- 上記裏切りを観測した視聴者が、キャラクター群同様に信用していた設定Bを放棄せざるを得なくなる。
→視聴者は大きなストレスを受けるが、このストレスが面白さとして受容される。
『魔法少女まどか☆マギカ』を例に検討してみます。
- 少し不気味ながらほのぼのとした魔法少女作品の様相で作品が展開する。
- 魔女たちに襲われるが、先輩である巴マミが活躍する。鹿目まどかも美樹さやかも巴マミを信頼する。
- 三話で突然巴マミが惨死する。(戦隊シリーズなどでもメインのヒーローらが物語から脱落しないのと同様、カラーリングされたメインキャラクターが死ぬことは通常予想されない事項)
- 魔法少女に憧れていた鹿目まどかと美樹さやかは大きく絶望し、視聴者も同時にまどマギが一般的な魔法少女作品でない事実に直面する。
脚本が虚淵玄だから一筋縄ではいかないだろう、と放送前から推測していた人もある程度いたようですが、多くの視聴者はこうした裏切りを受けたことと思います。
視聴者は少なからず「こう来たから、次はこう来るだろう」という予想展開を行いながら物語を読んでいます。
まどマギで言えば魔法少女モノということで、「話数を追うごとに仲間が増えていって、最後には全員で悪を討ったりするのかな」という思い込みを無意識に持っていた人であれば、なおさらショックを受けたことと思います。
以前書いたマグリットの記事でも記述しましたが、シュルレアリズムの世界でも裏切りは重要な表現方法のひとつになっています。
しかしこの手法には危険もあります。
- ネタバレされると視聴の楽しみがなくなる。
- 合理性のない裏切りの場合、荒唐無稽という評価を受ける。
いわゆる「な、なんだってー(棒読み)」ってやつで、要はスベった、ってことです。
このインターネットの世界ですから、スベった作品という評価が下ってしまえば、未視聴の人にすら「ああ、あれってスベった作品でしょ?」と揶揄されかねません。
そこでキンプリはこうしました。
「物語上でのキャラクターの裏切りは描かないで、鑑賞者だけ裏切ろう」
と。
キンプリ以後の裏切り(Anno Kinpri)
前述した通りキンプリは「プリズムショーに感激した一条シンがプリズムショーに出演するまで」の物語です。
そう聞いてどんな映像やストーリーを想像するでしょうか?
キラキラ輝くステージ…
長尺での素晴らしいパフォーマンス…
オフショットでのアイドルたちの私生活…
「アイドルアニメならこういう話だろう」というイメージが誰にもあるはずです。
言うならばキンプリはこの具体的なイメージの部分を裏切ることに徹した作品なのです。
以下がその具体例です。
予告動画ではイメージの裏切りにあたるシーンを完全に排除しているのですが、応援上映の映像にわずかにそれを確認できるシーンがあります。
画面左がスクリーンです。
とあるキャラクターが自転車(しかもママチャリ)に乗っています。
これはプリズムショーのワンシーンです。
つまりこの土手はステージ上の映像です。
(ステージ上から感じ取れる映像、と言うべきかも)
このシーンの直前ではこういう普通のステージなのですが
ショーが進む途中で突然、出演者が土手で女の子とママチャリを2ケツして走り出します。
その他にも突然天蓋付きのベッドが現れ、キャラクターが穏やかに横たわったまま観客に微笑むシーンなども登場します。(エモい)
こういったシーンを通して、一条シンはプリズムショーに感激する。
つまり今まで並の人間が体験したことのない感動のメソッドが、キンプリには詰まっているのです。
これがキンプリです。
「プリズムショーは、好きかい?」
キンプリでの裏切りとは「観客が想定する物語プロセスへの裏切り」でした。
「素晴らしいショーを見て感動した!」という大筋はそのままに、そこに至る過程を普通では思いもよらない形で表現することで、キンプリは唯一無二の存在となっているのです
だから断片的な情報だけ見ても理解できないし、全編を通して鑑賞してやっと理解できるのです。
最初の5分は「なんてツッコミどころの多い作品なんだ!」という気持ちでいっぱいになりますが、10分過ぎた頃から「なるほどこれは我々一般の人間がすごしてきた地球の物語ではなく、キンプリという世界の道理なのだな」と理解できるようになります。
こうなとなったら、応援上映への準備は完了です。
シックスパックを鍛えてセロリと黄色いバラを振り回してプリズムショー大好き!と心から叫びましょう。
みなさんは覚えていますか!
初めてプリズムショーに出会った時のことを!
プリズムショーを初めて見た時の想いは、きっとあなただけのものです。
恋したいならBL知らない男でも『同級生』を観よう
先日『同級生』を鑑賞してきました。